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妊娠から出産の流れ。初期症状からDNA親子鑑定について解説

コラム
2022.08.05
妊娠中の症状

妊娠中の体調の変化と流れ

妊娠すると、お母さんの身体にはさまざまな変化が起こります。
特に妊娠初期と妊娠後期の方は体調の変化を起こしやすいです。

しかし、体調の変化といっても妊娠中のカラダに現れる症状は個人差によるところが大きいです。

今回は、妊娠から出産までのおおまかな流れと妊娠中の身体の変化、そして近年利用が増えているNIPTや妊娠中DNA鑑定の実施の時期について解説します。
妊娠したかな?と思う方や妊娠中DNA親子鑑定が気になっている方は参考にしてみてくださいね。

妊娠中DNA鑑定
妊娠中DNA鑑定

妊娠初期症状はどうしてなるの?特徴や4つのNG行動を紹介

妊娠週と症状

妊娠初期症状がある人、ない人など個人差はありますが、多少の差はあっても妊娠初期症状を経験する人は多いです。
妊娠初期症状が現れる理由や、注意すべき行動について紹介します。

妊娠期間は大きく分けて4つ

妊娠の期間は大きく分けて以下の4つの期間に分かれます。

・妊娠超初期(妊娠0~3週)

・妊娠初期(妊娠4~15週6日)

・妊娠中期(妊娠16~27週6日)

・妊娠後期(妊娠28~出産)

医学的には妊娠超初期は妊娠初期に含まれています。
妊娠初期は「微熱」、「匂いに敏感になる」、「眠気」など身体に変化が生じたり、妊娠検査薬で陽性が出るため、妊娠に気づく人が多い時期になります。

妊娠中DNA親子鑑定は妊娠初期(妊娠7週から受けられます)

一般的な妊娠初期症状

 2018年8月ゼネラルリサーチの調査によると妊娠に気づいた初期症状としては「微熱(高温期)になった」、「ニオイがダメになった」、「眠気」が多く、妊娠に気が付いた週数は「5週目に気が付いた」が最も多かったです。

妊娠時に気づいた初期症状 対象:全国20~80歳以上の女性374名

妊娠時に気づいた初期症状のグラフ
妊娠時に気づいた初期症状 対象:全国20~80歳以上の女性374名 2018年8月 GENERAL RESEARCH(ゼネラルリサーチ)調べ
妊娠時に気づいた初期症状の円グラフ
妊娠に気づいたときの週数 2018年8月 GENERAL RESEARCH(ゼネラルリサーチ)調べ

この調査からわかるように多くの人が妊娠初期に様々な「妊娠初期症状」を経験し、妊娠に気づいていることがわかります。

妊娠初期症状が現れる理由

妊娠初期症状は、妊娠に大きく関わる3つのホルモン(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCGホルモン)卵胞ホルモン黄体ホルモン)が大量分泌されることによるホルモンバランスの乱れから起こります。

hCGホルモン

妊娠した女性にだけ分泌されるホルモンで、妊娠を維持し、赤ちゃんを育てるのに必要なホルモンです。
妊娠検査薬は尿中のこのホルモンを検出することで妊娠しているかどうかを検査しています。

卵胞ホルモン

女性らしいからだ作りを助け、妊娠の準備を助ける役割を持つホルモンです。
妊娠に備えて子宮内膜を厚くしたり、母乳を作るための乳腺を発達させる働きがあります。

黄体ホルモン

受精卵が着床しやすいように子宮内膜をふかふかな状態にしたり、着床後は子宮内膜のコンディションを保つために必要な妊娠を維持する役割を持つホルモンです。

これらのホルモンが大量に分泌されることで、前述のような初期症状が発生します。
その後、妊娠初期症状からつわりに移行し妊娠12週を過ぎるあたりまでつわりの症状は続きます。
初期症状はホルモンの影響によることがわかっていますが、つわりについては医学的に原因がはっきりしていません。

妊娠初期症状を確認したら注意すること

妊娠が分かったら、飲酒やカフェインの接種、激しい運動は避けましょう。
アルコールやカフェイン、ニコチンなどは、流産や早産になるリスクを高めてしまいます。
そして激しい運動で心拍数が上がりすぎて流産の原因になる可能性もあるので、妊娠中の運動は軽いウォーキング程度にとどめましょう。
また、普段から薬を服用している人は妊娠に影響がないか薬剤師や医師に確認しましょう。
妊娠初期は赤ちゃんへの影響が大きいため、可能な範囲で薬の服用は避けましょう。

妊娠後期のポイント|つわりが終わっても注意すべきことがある

STOP

妊娠中期から後期にかけては、お腹が大きくなってきて家事や通勤などがつらくなってくる時期です。
この時期にしなければならない手続きや妊婦健診も増えてくるので、無理はせず、母体と赤ちゃんの状態を優先させる生活をしましょう。

妊娠中期に行う検診や手続き

妊娠16週〜27週(5ヵ月〜7ヵ月)はつわりが落ち着いてくる妊娠中期といわれる時期です。
この時期は一般的に「安定期」と呼ばれる時期でまわりの友人や親せきに妊娠の報告をすることが多くなる時期です。
24週までの妊婦健診は、4週間毎だったのが、24週以降は2週間毎になります。

この時期に分娩申込書や産科医療補償制度への加入手続きを行う産院・産科がほとんどなので、手続きについても確認しておきましょう。

妊娠後期の特徴やするべきこと

妊娠28週以降の妊娠後期には、子宮が胃を圧迫し、つかえた感じやおなかの張りを多く感じるようになります。
この頃には、赤ちゃんの体つきもふっくらとしてきて胎動もお腹全体で感じるようになり、仕事をしている人は産前休養に入る時期でもあります。

36週以降の妊娠末期は、臨月とも呼ばれています。
妊婦検診は毎週行われ、体の変化に注意しながら出血などがある場合はすぐに病院へ相談する必要があるので、遠出は避けましょう。

3つのお産のサイン

出産が近づくと、お産のサインが現れます。
一般的に「おしるし」、「破水」、「陣痛」の3つがお産のサインと言われています。

「おしるし」は、出産が近くなった頃に、子宮の収縮によって子宮壁から卵膜(赤ちゃんを包む膜)の一部がはがれ、毛細血管が破れることで起こる少量の出血のことです。

「破水」とは赤ちゃんを包む卵膜が破れ、中から羊水が流れ出ることを言います。
陣痛のピーク時に生じることが多いですが、陣痛が始まる前に破水することもあります。
破水すると胎児の状態が不衛生になってしまうので、破水かどうか迷う場合でもかかりつけの産婦人科に相談しましょう。

「陣痛」とは赤ちゃんを子宮の中から母体の外に押し出すために、子宮が収縮することで起こります。
子宮の収縮が規則的に1時間に6回以上(間隔が10分以内)になると陣痛と認められ、出産へと進みます。
陣痛の中でも妊娠中期から後期に始まる陣痛を「前駆陣痛」と呼びます。
前駆陣痛は不規則に起こり、一日数回起こることもあるため、医師に相談しましょう。

お産の流れ

お産は第1期~第3期の3つの期間に分かれます。

「分娩第1期」は分娩開始から子宮口が全開(約10㎝)になるまでの期間です。
個人差が非常に大きく、分娩時間を最も左右する時期です。
10時間程度で子宮口が全開大に至る場合もあれば、異常がなくても30時間近くかかる場合もあります。

「分娩第2期」は子宮口全開(約10㎝)から胎児娩出までの期間です。
子宮口が全開になると、赤ちゃんの頭が産道に向かって進みはじめます。
直腸が圧迫され、収縮のたびに子宮が盛り上がります。
いきみの段階にはだいたい30分~1時間かかりますが、10分で終わることもあれば、1~2時間あるいはそれ以上かかることもあります。
持てる力のすべてを出し切るときです。

「分娩第3期」は胎児娩出から胎盤娩出までの期間です。
赤ちゃんが生まれると子宮が縮小し、後陣痛と呼ばれる5分程度での弱い陣痛があります。
胎盤が剥離し、おおよそ20~30分以内に胎盤が出ます。
胎盤が出た後は、弛緩出血などの産後出血が生じやすいので注意が必要な時期です。

このように分娩では個人差がありますが、初産婦で12~15時間、経産婦で5~8時間程度かかります。

DNA親子鑑定は胎児に負担をかけずにできる?気になる鑑定方法

DNA鑑定方法、選択肢

最近、「DNA親子鑑定」を受ける方が増えてきましたが、どんな方法なのでしょうか。
親子鑑定の特徴から鑑定の精度について説明します。

DNA親子鑑定の種類

DNA親子鑑定は、生まれる前に鑑定する「妊娠中(出生前)DNA親子鑑定」と生まれた後に鑑定する「DNA親子鑑定」に分かれます。

※今までは出生前にDNA親子鑑定をする方法がなかったため、「DNA親子鑑定」と言うと出生後のDNA親子鑑定を指すことが多いです。

妊娠中(出生前)DNA親子鑑定では次世代シークエンサー(NGS)を用いて大量のSNPと呼ばれる領域を調べることで親子鑑定を実施しています。

一方のDNA親子鑑定(出生後)ではキャピラリーシークエンサーを用いてSTRと呼ばれる領域を調べることで親子鑑定を実施しています。

妊娠中(出生前)DNA親子鑑定・DNA親子鑑定が可能な時期

妊娠中(出生前)DNA親子鑑定は、妊娠7週目から鑑定可能です。

この検査は、母体血を使って母親と胎児のDNA型を推定し、父親との親子関係を判定する方法です。
妊娠4週ごろになるとアポトーシスなどで生じた胎盤由来の胎児のDNA断片が母体の血液中に浮遊し始めます。
妊娠7週になるとこれらの胎児由来のDNA断片は一定量を超えてくるため、胎児のDNA型推定できるようになります。
個人差はありますが、多くの場合、妊娠7週で親子鑑定が可能となります。

妊娠中DNA親子鑑定は妊娠初期(妊娠7週から受けられます)⇒「詳細はこちらボタン」

DNA親子鑑定(出生後)は出産後すぐに鑑定実施が可能です。
しかし、赤ちゃんの健康状態のチェックなどがあるため、一般的には早くても出産から1週間後くらいの鑑定実施となります。

【参考:J-STAGE「DNAと個人認証(ヘッドライン:創る核酸化学)」

まとめ

妊娠初期症状や、妊娠から出産までの流れ、妊娠中(出生前)DNA親子鑑定・DNA親子鑑定について説明しました。
妊娠初期症状は、「微熱(高温期)になった」、「ニオイがダメになった」、「眠気」などさまざまな症状があり、お母さんにとっては身体的な変化によって大きな負担がかかる大変な時期でもあり、精神的に不安も大きくなる時期です。
しかし、生まれてくる赤ちゃんのことを考え、期待と希望が膨らむ時期でもあります。

妊娠中(出生前)DNA親子鑑定は妊娠7週目から実施可能な検査で、お母さんの不安を解消することができる検査です。

監修・著書 DNA JAPAN 株式会社
事業内容 遺伝子分野に関わる 鑑定業務 / 検査分析業務 / 試験研究及び開発/遺伝子検査に関する研究/DNA・遺伝子検査に関するソフトウェア【輸入】生化学分野に於ける分析装置/試験試薬/遺伝子診断
参加学会 日本法科学技術学会/日本犯罪学会/日本DNA多型学会 ほか

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