NIPT(新型出生前診断)とは

NIPT(新型出生前診断)とは、 「お母さん(妊婦さん)の血液から胎児の21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)などの染色体異常を調べる検査」 のことです。
妊婦さんの血液10ml(小さじ2杯程度)の採取のみで検査を行うことができるため、胎児へ直接的な侵襲(ダメージ)はないとされています。母体へ穿刺などがないことから羊水検査や、絨毛検査と比較すると流産リスクはとても少ない検査といえるでしょう。
米国においてNIPT(新型出生前診断)は、本人が拒否しない限り行われる検査です。また、日本でも自主的にNIPT(新型出生前診断)を行う妊婦さんが年々増えているといわれています。なお、NIPT(新型出生前診断)は、これまでの母体血による出生前診断と比較し検査精度が高く、感度・特異度ともに99.9%とされていますが非確定的検査です。NIPT(新型出生前診断)の結果が陽性となった場合、任意で確定的検査※2を行う妊婦さんも多くいらっしゃいます。 ※1非確定的検査とは 胎児に染色体異常症の可能性があるかどうかを評価するために行う検査のこと。超音波検査(エコー検査)・母体血清マーカー検査(トリプルマーカー・クワトロテスト)・NIPT(新型出生前診断)は非確定的検査になります。 ※2確定的検査とは疾患の有無を確定させる診断のこと。15週以降から受けられる羊水検査、11〜14週頃に受けられる絨毛検査を確定的検査と呼びます。腹部に針を刺し直接羊水や絨毛の採取を行うため、検査に伴う流産の可能性があります。
NIPT(新型出生前診断)の特徴・メリット
胎児へのリスクがありません
羊水検査で1/300、絨毛検査で1/100 といった流産などのリスクが存在します。 NIPTはお母さんの腕からの採血で検査ができるため、流産のリスクがなく安全な検査と言えます。

妊娠周期10週0日目から検査できます
母体血清マーカーやコンバインド検査といった従来の非確定的検査は、早くても妊娠11週以降でないと検査ができませんでした。 NIPT(新型出生診断)は妊娠10週0日目から受けることが可能なため、赤ちゃんの状態を早く知ることができます。

検査精度の高さ
染色体検査の正確性を計る基準はふたつあります。ひとつは陽性かつ出産後も陽性という確率を示す「感度」。もうひとつは陰性かつ出産後も陰性という確率を示す「特異度」です。 NIPT(新型出生前診断)は 21番染色体(ダウン症)の検査において感度・特異度ともに99.9%と高精度で、赤ちゃんの異常染色体数をより正確に発見することができます。

年齢制限なし
当社のNIPTでは、年齢制限を設けておりません。また、夫婦同伴でないと受けられない等の制限もありません。
NIPT(新型出生前診断)の結果
検査結果は「陰性」または「陽性」で判定されます。ただし、検体(血液)に含まれる赤ちゃんのDNAの量が基準を満たさない場合や、服薬中のお薬のために検査ができないことがあります。
この場合は「再採血」となります。詳しくはお問い合わせください。
NIPT(新型出生前診断)の注意点
スクリーニング検査とは検査結果に「YES / NO」といった明確な答えは出ません。
NIPT(新型出生診断)はスクリーニング検査のため、胎児に染色体疾患が有るか無いかという結果が出されるのではなく、疾患のリスクが「高い」か「低い」かを示します。
近年、国内でNIPT(新型出生診断)の検査を受け付ける検査機関が増えています。
しかし検査プランや検査の流れなど各検査機関によって異なるため、その違いを事前に調べることが大切です。
例を挙げると、検出例の多い21トリソミー(ダウン症候群)や18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)の3つの検査結果のみを報告するとした検査機関も少なくありません。
また、すべての検査機関が同じ条件でスクリーニング検査を行なっているとは限りません。下記はNIPT(新型出生前診断)の検査内容の概要となります。
- 陽性または陰性
- 異数性検出の有無
- 遺伝子の部分欠失または部分重複
- 高リスク・中リスク・または低リスク
NIPT(新型出生前診断)は、すべての染色体の疾患や先天性欠損症を検査する規定はなく、各検査機関によって検査内容は異なります。
また、NIPT(新型出生前診断)では性染色体検査により、高い精度で赤ちゃんの性別を調べることが可能とされています。超音波検査(エコー検査)のように目視での判別ではないことから、性別の誤判定は少ないといえるでしょう。
NIPT(新型出生前診断)に対する意見や主張は、昨今、日本のテレビや新聞などメディアでも多く取り上げられるようになりました。一方で、世論や一部の有識者からは倫理観を中心に様々な意見が交わされています。しかし、NIPT(新型出生前診断)は胎児の染色体異常リスクの判定を知るだけでなく、妊娠早期に流産リスクを知ることができる検査です。NIPT(新型出生前診断)は、お母さんが安全で健やかな妊娠期間を過ごすために大切な検査とも言えるでしょう。
当社では、NIPT(新型出生前診断)に精通した医師が診察・検査をおこない、分かりやすい言葉で胎児の状態を丁寧に説明いたします。NIPT(新型出生前診断)について分からないことがありましたら、何でもご相談ください。
検査プラン一覧
検 査 | 特 徴 | 費 用(税込) |
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F:フルセットプラン すべてが揃った検査内容 |
こんな妊婦さんにおすすめ
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24万円(税込 26.4万円) お問合せ ※双子の場合は税込 29.15万円 |
R:おすすめプラン 2万人超の結果から割り出したおすすめ検査 |
こんな妊婦さんにおすすめ
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20万円(税込 22万円) お問合せ |
B:over35プラン 35歳以上に発生しやすい異常を検査 |
こんな妊婦さんにおすすめ
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15万円(税込 16.5万円) お問合せ |
G:ジュニアプラン ライトプランに、陽性率が高い欠失・重複検査を追加 |
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17万円(税込 18.7万円) お問合せ |
A:ライトプラン ミニマムプランに性染色体異常検査を追加 |
こんな妊婦さんにおすすめ
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12万円(税込 13.2万円) お問合せ |
O:ミニマムプラン 認定施設の検査+21,18,13モノソミー検査 |
こんな妊婦さんにおすすめ
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9万円(税込 9.9万円) お問合せ |
オプション
検査名 | 料金 | 特記事項 |
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超音波検査 | 10,000円(税込 11,000円) | 東京駅前院・名古屋駅前院・博多駅前院、婦人科のみ |
互助会費 | 非課税 3,000円 | 1回のみの現金払いとなります |
診察 | 4,000円(税込 4,400円) | 遠隔 20分 |
遺伝カウンセリング | 4,000円(税込 4,400円) | 遠隔 20分 |
検査結果の郵送 | 3,000円(税込 3,300円) | 検査結果の簡易書留送付 |
※NIPTの検査は自由診療となっております。全額自己負担となりますので、保険証はお使いいただけません。 ※オプションのみのご利用はできません。