目次
妊娠中にできるDNA鑑定「出生前DNA鑑定」とは
【実施方法】出生前DNA親子鑑定の「私的鑑定」と「法的鑑定」の違いとは
【いつからできる?】出生前DNA親子鑑定が可能な時期や所要日数
【どこでできる?】妊娠中にDNA親子鑑定が受けられる場所
【100%判定可能?】DNA親子鑑定の精度
【何が必要?】出生前DNA親子鑑定に使用するもの一覧
妊娠中にDNA親子鑑定を行う場合の費用相場
DNA鑑定を依頼する会社選びで失敗しないためのポイント
自社ラボで検査を行っている業者を選ぶ【個人情報保護で重要】
警察など公的機関からの受注実績のある業者を選ぶ【信頼できる会社探しのコツ】
妊娠中にできるDNA鑑定「出生前DNA鑑定」とは
妊娠中でも、生まれてくる前の胎児のDNA鑑定を行うことができます。その鑑定方法は「出生前DNA鑑定」と呼ばれています。
出生前DNA鑑定とは、胎児と父親の親子関係の有無を調べられる検査です。この鑑定方法は羊水を採取する必要があったために母体や胎児への負担やリスクが大きい検査でした。しかし、DNA鑑定技術の進歩により、母体の血液と男性の口腔内上皮細胞といった手軽に採取できるサンプルだけで鑑定が可能となり、より手軽に検査を受けることができるようになりました。
出生前DNA鑑定には「私的鑑定」と「法的鑑定」という方法があります。その違いや実施可能な時期、出生前DNA鑑定の基礎知識などを解説していきます。
【実施方法】出生前DNA親子鑑定の「私的鑑定」と「法的鑑定」の違いとは
出生前DNA鑑定には、「私的鑑定」と「法的鑑定」という2つの種類があります。
私的鑑定では個人的な確認を目的としてのサンプル採取を行います。そのため検体提出時に立会人が必要ではなく、法的鑑定よりも鑑定費用が安くなります。
法的鑑定では調停や裁判といった法的手続での利用を目的としてサンプル採取を行います。法律専門家や鑑定機関のスタッフなど、第三者が立ち会って検体のサンプル採取を行っていきます。また、鑑定結果の証明として身分証明書が必要となります。法律専門家などの立ち合いなど第三者からの証明が必要となるため、費用面では私的鑑定よりも高くなります。
私的鑑定、法的鑑定どちらにしてもDNA鑑定結果は変わりませんが、用途に合わせて選択するようにしましょう。
【いつからできる?】出生前DNA親子鑑定が可能な時期や所要日数
出生前DNA鑑定が行える時期は妊娠7週数目以降です。また、出生前DNA親子鑑定の結果がわかる所要日数は7~11営業日となっていますが、特急対応費用としてプラス20,000円を加算すれば最短で5営業日になります(母親の血液に含まれる胎児のDNAには個人差があり、検査期間に影響する場合があります)。
なお、出生前DNA親子鑑定を行うためには採血が必要になりますが、提携クリニックの紹介も対応しております。その提携クリニックは全国にあり、希望の地域で行うことができます。
※DNA JAPANの場合になります。
【どこでできる?】妊娠中にDNA親子鑑定が受けられる場所
私的鑑定の場合には、母親の採血は通院している医療機関等でも行えます。検査キットに入っている採血管に採血してもらってください。男性のサンプルも、検査キットに入っている専用綿棒でもう空内細胞を採取するだけなので、自宅などでも行えます。採取したサンプルは、郵送で提出することが可能です。
一方、法的鑑定では第三者の立ち合いが必要となるため、提携クリニックでの採血や検査機関での採取が必要になります。
なお、出生前DNA親子鑑定はDNA鑑定を行っている検査機関に対して申し込みを行いますが、DNA鑑定は行っていても出生前DNA親子鑑定には対応していない検査機関もあります。その検査機関は出生前DNA親子鑑定に対応しているかどうか、事前に確認しておくようにしましょう。
【100%判定可能?】DNA親子鑑定の精度
出生前DNA親子鑑定では、99.9%以上の数値で検査結果が出ます。鑑定結果で親子関係が認められたのであれば、ほぼ間違いといえるでしょう。統計学的な確率計算であるため理論上100%にはなりませんが、ここで100%を謳うような検査機関は疑わしいといえます。
なお、父親の可能性がある男性同士が一卵性双生児の場合には遺伝子型の区別が難しいので、、二人ともまったく同じDNA型を持っているため、どちらが父親か識別できません。また、胎児が双生児の場合にも検査ができる場合とできない場合があります。胎児が一卵性双生児の場合は、二人とも同じDNA型のため検査できますが、二卵性双生児の場合はそれぞれ異なるDNA型のため検査できません。出生後の検査であれば、二卵性双生児も検査可能です。
【何が必要?】出生前DNA親子鑑定に使用するもの一覧
出生前DNA親子鑑定には、母親側の採血と父親側の口腔上皮細胞(口腔内の粘膜)のサンプル採取が必要になります。ただし、なんらかの理由で父親側の口腔上皮細胞のサンプルが採取できない場合には以下のサンプルでも鑑定することができます。
- 使用済み歯ブラシ(10日以上使用しており使用後間もないもの)
- タバコの吸殻(口に直接触れるフィルター部分)
- 毛髪(引き抜いて毛根が付いた10本程度のもの)
- 飲食時に口をつけた割り箸、使い捨てスプーン、ストローなど
- 爪(最低片手分)
- 体液(付着したティッシュや下着など)
- 使用済みコンドーム
- 血液
- 着衣
これらは口腔内細胞と比べて、検査に必要なDNA量が得られる可能性が下がります
妊娠中にDNA親子鑑定を行う場合の費用相場
出生前DNA鑑定の費用相場は、10万円程度から15万円程度となっています。
DNA JAPANでは出生前DNA鑑定の私的鑑定の費用は「ベーシックプラン」と「プレミアムプラン」に分かれています。ベーシックプランは10万9,800円(税込)であり、300個のSNP(塩基配列における一箇所の違い)を調べるベーシックなDNA親子鑑定であり、プライベートな私的鑑定となります。
プレミアムプランは14万9,800円(税込)であり、ベーシックプランの約1.6倍となる500個のSNPを調べるDNA親子鑑定です。検査の内容はベーシックプランと同じですが、検査するSNPの数が増える分検査精度が向上します。また、ベーシックプランでは有料となっているオプションの一部を無料で追加することもできます。
特徴としては、費用にプラス20,000円すると、わずか5営業日で鑑定結果の報告をもらえる特急対応しているところです。他社よりも早く報告を受けることができます。
DNA鑑定を依頼する会社選びで失敗しないためのポイント
DNA鑑定を行っている会社は数多くありますが、その中の選び方のポイントを紹介します。ここを読んで、DNA鑑定を失敗しないようにしましょう。
自社ラボで検査を行っている業者を選ぶ【個人情報保護で重要】
自社ラボを持っていて、そこでDNA鑑定検査を行っている検査機関を選ぶようにしましょう。業者の中にはDNA鑑定を自社ラボではなく外部の業者に委託しているところもあります。ただそれでは個人情報の取扱いにおいて不安が残ります。
万が一、個人情報が流失したことを考えると、自社ラボでセキュリティを遵守しながらDNA鑑定を行っている業者を選びたいものです。
また、外部の業者へのサンプル受け渡し等は加わるため、サンプルの取り違いなど人的ミスも生じる可能性が増えます。本当に自分たちのサンプルが検査され報告されているのか、不安を少しでも減らしたいのであれば、外部業者に委託している検査機関は避けた方が良いかもしれません。
DNA JAPANでは100%自社ラボで検査を行っており、個人情報も安全に管理され取り扱っています。
警察など公的機関からの受注実績のある業者を選ぶ【信頼できる会社探しのコツ】
DNA鑑定結果は犯罪の捜査や裁判の証拠にも使われているため、警察や裁判所など公的機関からDNA鑑定の依頼を受けている業者は信頼性が高いといえます。
DNA JAPANは日本法科学技術学会、日本犯罪学会、日本DNA多型学会に参加しているほか、裁判所、検察、警察、法律事務所、製薬企業など、様々な公的機関や事務所、企業からDNA鑑定の依頼を受けています。グループ企業である「法科学鑑定研究所」では上記機関等からもDNA鑑定依頼を多数受けている実績を持っています。
DNA JAPANはDNA鑑定のスペシャリストだと自負しています。